Release | 楽曲解説

1st Full Album 「真空ホロウ」

村田智史と大貫朋也による楽曲解説
〜これで貴方は10倍アルバムを楽しめる❤︎〜

真空ホロウの世界感のボトムを支える村田智史(ベース)、大貫朋也(ドラム)による1st Full Album「真空ホロウ」の楽曲解説。ここでしか聞けない本人達ならでは解説です。

松本明人の楽曲解説

1. 開戦前夜
原曲が出来上がったのは、バンドを始めようとしていた頃です。
迷ったり、悩んだりの毎日の中で『音楽』だけはやっぱり正義で、僕にとっての最高の表現方法で、明日からの道を照らす光でした。
今までの真空ホロウには無いぐらい晴れやかな歌詞、メロディ、アレンジだけれど、
僕は『音楽』に対しては今も昔もポジティブに向き合えています。

2. 被害妄想と自己暗示による不快感(”N”ew take ver.)
真空ホロウがはじまって、2年経って、ベースの村田智史さんが加入した頃にできた楽曲です。
この曲のお陰で真空ホロウの今があると言っても過言ではないと思っています。そのぐらい大切な、代表曲です。
その後、ドラマーが大貫朋也くんに変わったので今回この大切なタイミングで改めて録音しました。
インディーの頃のヴァージョンと聴き比べてみると、様々な点が変わっているので面白いと思います。
ちなみに、ドラムの大貫くんは『ヌッキー』というニックネームで親しまれています。

3. アナフィラキシーショック
「こどもの頃のようにもっと素直に音楽が聴けたらな…」と思った時に一気に書きました。
敢えてデッドなスペースに楽器を詰め込んで「せーのっ!」で作りあげているので、
僕ら3人の出した音や勢いが此処ぞとばかりに詰まっています。2ndミニアルバム『少年A』のリード楽曲です。

4. MAGIC
次のステージを目指し、新たな一歩を踏み出したら、こうなりました。
音楽の魔法に掛けられた松本明人少年による真空ホロウなりのダンスロックであり、応援歌です。
アンセムに成り得るかも◎

5. 回想列車
歌詞の発想の発起点が『渋谷駅周辺』ということが多いのだけれど、この曲は正に『渋谷駅』がテーマになっています。
会場限定盤の『The ◎』には僕の弾き語りヴァージョンが収録されているのですが、今回、初のバンドでの音源化となります。
生のストリングスも入り、胸が苦しくなるぐらい壮大なアレンジになって嬉しいです。

6. CAGE
『虹』という楽曲ができる少し前の頃でしょうか。自問自答をする機会がとても多い時期がありました。
「どうして自分はこんなにも殻から抜け出せないのだろうか。楽だからと分かりきっていることに、その檻の中の生活に甘えているのだろうか。でも僕は僕でしかないから、僕のことを信じられるのも変えられるのも僕だけだ。」そんな風に思っていた頃にできた楽曲です。
とても素直なアレンジになっています。

7. Highway My way
僕は今でさえあまり物事をストレートに表現できる性格ではないと自負しているので、
2012年当時、周りのみんなへの気持ちを想像と妄想の中から生まれた物語りに落とし込みました。
曲調としては知人に「ネオアコっぽいよね!」と言われた表現が一番気に入っています。1stミニアルバム『小さな世界』のリード楽曲です。

8. バタフライスクールエフェクト
学生時代の友達関係でのトラブルやトラウマと、今の自分と、バタフライエフェクトという理論が僕の中で完全に一致した時に
この楽曲が生まれました。執念深いティーンエイジャーや、かつてそうだった方々に喜んでもらえたら本望です。

9. Tokyo Blue bug
音楽を通して、人間的にも少しでも前向きになろうと思っていた頃、生まれた楽曲です。
幼い頃から大好きだった歌謡曲というテイストを用いて、掴もうとしても掴みきれない『憧れ』の世界を表現しました。

10. こどものくに
人間関係での矛盾を感じるがあまり現実逃避したいと思っていた頃に作った楽曲です。
自分はもしかしたら『ピーターパン症候群』なのかも知れないと近ごろ疑念を抱いているのですが、それを良きとし、自分を信じて歌っています。
アレンジもメンバーの持ち味を活かせたので、真空ホロウの真骨頂と言えます。

11. ミラードール
4年前の3月頃、とある小さな横断歩道を渡っている時、頭の中で一気に出来上がりました。
リフレインされるテーマと、マーチングリズムに迫り来るようなストリングスアレンジが合わさり、
その時に見た景色や感情(喧騒と静寂の入り乱れた混沌のようなもの)がうまく表現できていると思います。

12. 虹
どうしても自問自答の時間が多くなってしまう質なのですが、
唯一の正義であった『音楽』のことまでをも疑ってしまいそうになった時にできた楽曲です。
この楽曲が、アニメのタイアップ楽曲にも選ばれたこともあり、「信じれば報われるのだ」ということを思い知らせてくれました。
1stシングル『虹』のリード楽曲です。

2015 春 松本明人/真空ホロウ

Comments | コメント

アーバンギャルド 松永天馬
  • CDは鏡に似ているだろう?
    真空ホロウの銀盤は鏡だ。
    あなたがあなたの地獄を覗きこむための。

    official site : http://urbangarde.net
cross fm ナビゲーター/ディレクター 相越久枝
  • 「音楽」と「茨城」のワードがなければ
    1つになり得なかったのでは?と思わせられる程の
    三者三様の個性とパワーが1本の矢に。

    待ちに待ったフルアルバムの完成に
    前頭葉のお花も満開です。

    曲毎の魅力が1枚のアルバムになると、
    時間をかけて大きく引いた分だけ弧を描き、
    ココロの宇宙に飛んで行く事に驚いています。

    解明されないから想像するし魅かれるのでしょう。
    不安と美しさを隣り合わせに、
    逆撫でされる背徳感は満載で。
    それが出来るひとつが音楽だと思います。


    わたくし個人的な事ですが、
    「真空ホロウ」さんのミュージシャンスキルを壊しかねない
    ハイリスクなラジオ番組を担当させていただいております。
    (大貫君でコンプリートです♡)
    いろんな事がコネクト出来るよう種を蒔く春です。

    official site : http://crossfm.co.jp/dj/w_dj.php?djid=40
及川光博
おりがみ(山下正行・入江真潮)
  • 真空ホロウの皆さん、この度はアルバム発売おめでとうございます!

    皆さんとは、僕達が担当している福岡のラジオ番組にゲストで来ていただいた時からお世話になっているのですが、最初の印象としては、とにかく「騒がしい」でした。(笑)まぁ、村田さんだけなんですが。(笑)

    しかし、音楽はめちゃくちゃカッコ良くて、トークとのギャップに完全にヤラれましたね!

    今回のアルバムも本当全曲カッコ良く、より真空ホロウというバンドを深く知る事が出来ました。

    僕達もあと10年若かったら、芸人なんてすぐ辞めて、バンドを組みたくなるぐらいロックなバンドだと思います!

    ameblo : http://ameblo.jp/o-r-i-g-a-m-i/
Silent Siren ひなんちゅ
  • ダークサイドさえも癖になる、そんな世界観のあるバンド。
    日常で突然松本さんの声を聴きたくなるときがあります。もうずっと、ファンです。

    official site : http://silent-siren.com/
cinema staff 飯田瑞規
  • vo.明人くんとは随分前に親しくなり、もう何度も二人で酒を飲み交わしているけど、本当に彼は隙がない。
    松本明人はどこまでいっても松本明人で、ミステリアスで人を惹きつける魅力がある。同性ながらそう思う。
    バンドの音楽っていうのは、それを演奏している人達自身の魅力がそのまま滲み出るものだとこのアルバムを聞いてつくづく思いました。
    現時点でのベストアルバムのような真空ホロウの世界に浸れる素敵なアルバムを聞かせてくれてありがとう!ツアー見にいくよ。〜回想列車で。嘘です本当は京浜東北線です。〜

    official site : http://cinemastaff.net/topics/
チームしゃちほこ 咲良 菜緒
  • 1stアルバム発売おめでとうございます!このアルバムでの私のお気に入りの曲は【アナフィラキシーショック】です!✩✩
    いきなりイントロのギターでビリビリってきた!曲中の転換がおもしろくて最後の「洒落臭い」感じですごく好きになりました~\(^o^)/

    個人的には真空ホロウさんの曲は初見だったんですけど、アッキー(しゃちほこでの松本さんのあだ名)とお会いした時穏やかな印象だったので曲を聴いた時、歌声などのギャップに驚きました!!(◎_◎;)
    ぜひライブに行きたい~!あ、私たちのライブにも今度は全員で来てくださいね(^O^)
    最高のアルバムでした。

    official site : http://team-syachihoko.jp
テスラは泣かない。 Bass 吉牟田直和
  • 美しいものを見ようと目を凝らし、ふかーいふかーい場所を覗き込めば覗き込むほどに、垣間見えた地獄に心惹かれ、いつの間にか彼自身は、美しいものから遠ざかっている。というアイロニーもまた、耽美主義者にとっては、ひとつの、紛れもなく“美しい”コトの一つであるのだが、ソレをまるで生き霊のように体現をしているのが「松本明人」という人間であると私は強く思う。

    さて、そんな彼が「絡み付いて/しがみついて/辿り着いても/跪いても(M6:CAGE)」と、藻掻き苦しみ、それでも「『ほんとうのぼく』を生きろ(M10:こどものくに)」と歌う。

    ――どうだろう?

    光が、差し込んでくる。
    そんな気がしてこないだろうか?

    official site : http://www.tesla-cry.com
TOTALFAT Shun
  • 真空ホロウが遂に化けた!
    個人的には正直「アルバム出すまでどんだけ待たせるんだコラ!」と密かに思っていたのだけど(笑)、聴いて即納得。真空ホロウというバンドにとって革命的な脱皮をするのに必要な時間を存分に使って投下したセルフタイトルアルバムは説得力と感動に満ちているのに思いっきり気付かされました。凄い作品を作ってくれてありがとう、同じ歳・同世代バンドとして本当に誇りに思います。
    早くまた対バンしてぇなぁ!一緒に飲みてぇなぁ!真空ホロウ、アルバム完成おめでとう!!

    official site : http://www.totalfat.net/
中田裕二
  • ようやくのフルアルバムです、真空ホロウ。
    福岡でお世話になってるラジオ番組繋がりで明人のことを紹介してもらったんですけど、
    なんと椿屋が好きだったみたいで、
    異常に後輩の少ない俺の数少ないフォロワーがいたんだと嬉しかったんですが、
    とても良いやつだし変わってるしちょっとだけ同じ匂いを感じまして、仲良くさせてもらってます。
    最近の若手のボーカルはビブラートかけなかったり
    癖少ないからジェネレーションギャップ感じてたんですけど、
    彼はめっちゃ癖強いしビブラートくどいし、良い意味でナルシスティックなとこあるし
    同じクドい系ボーカルとして頑張って欲しいなあと思ってます。
    満を持しての今回の作品、
    俺の好きな90年代初期の歌謡感がバリバリあったり、
    ロックバンドの爆発感もあり、多様性もあり、
    何よりも
    「俺を他のバンドと一緒にしないでくださいよ」っていう意志を感じるね。これが一番かな。
    俺もバンドの時それがポリシーだったから。
    これからの期待も含め、素晴らしいファーストだと思います。
    しっかし巻き舌しまくってんな(笑)

    official site : http://yujinakada.com
NoGoD 団長
  • 今、言葉を大事にしている日本のロックバンドがどれだけいるだろう。
    洋楽志向なのは良い事だが、日本人として音楽をする意味を
    2000年以降の日本のロックバンドシーンは徐々に忘れてしまっている気がする。
    音楽性なんてものは手段でしかない。良いメロディーさえ手段でしかない。
    このアルバムを聴くとき、歌詞カードは見なくてもいい。
    聴くだけで言葉がしみ込んでくるのだから。
    それが真空ホロウというバンドなのである。

    official site : http://www.nogod.jp
SOUND SHOOTER 橋本塁
  • 【真空ホロウと私】
    数年前、友人に紹介された背の高い金髪の青年。それが明人だった。
    彼の唄は色気があり、儚く、そして何より強かった。
    CDの世界観は非常にバンドとして正しい魅力に溢れている。シンプルながらも強さと繊細さが同居していて素晴らしい。1stアルバムでこれとは驚きである。
    ライブも同様に世界観が既に確立されている。明人には先日、自分の写真展にてシークレット弾き語りライブをして頂いたが、その際初見のお客さん達を一瞬にロックオンしていて圧巻だった。そんな真空ホロウと僕の物語は始まったばかりだ。

    official site : http://www.ruihashimoto.com
MUCC 逹瑯
  • これぞ系譜。

    茨城出身のバンドは何故かどのジャンルにいても強烈に匂い立つバンドが多いと思ってます。
    まさにその血を色濃く感じられるバンド。
    そのバンドの「今」の全てが詰め込まれてる濃密な1枚だと思いました。

    これからの未来にどんな刺激を撒き散らしてくれるのかも楽しみ。

    強がりと弱さと女々しさと狂気、オレは大好きです。

    official site : http://www.55-69.com
MUCC ミヤ
  • やっと茨城から後輩バンドが出てきてくれた!
    しかも暗いぞ!いいぞ!それでこそ茨城バンドだ!
    茨城はアメリカでいう、アイオワだ!
    いつも心に響く音には、陰があるもんだ!
    さとしの訛りは大袈裟だ!

    official site : http://www.55-69.com
LUNKHEAD 小高芳太朗
  • 俺の中で真空ホロウはずっとサナギのイメージでした。サナギの殻の中で、幼虫の体を一度分解してドロドロの液体にして成虫に向かって再構築していく過程の、そのまさに幼虫でも成虫でもない、ドロドロの液体。過去と未来の狭間で何者にもなれない苦悩と葛藤と嫌悪と不安とそして一握りの希望、みたいなドロドロの液体。それが、MAGICを聴いた時に、サナギの背中にピシッと切れ目が入ったような気がしました。凄い!真空ホロウはいよいよ真空ホロウになる。そして美しい羽に乗せて俺らを必ず新しい世界へ連れて行ってくれる。ドキドキします。どんな世界を見せてくれるんだろう。

    official site : http://lunkhead.jp
lynch. 悠介
  • 松本明人氏の描く詩に共感し、時には涙し、そして心救われて...

    12の物語がここではないどこかへ僕を連れて行ってくれました。

    素晴らしい作品を世に送り出してくれたお三方に感謝◎

    今作がより多くのリスナーの耳に届くことを願っています!

    official site : http://pc.lynch.jp

Tour | ツアー

真空ホロウ TOUR 2015梅雨
~回想列車で全国へ。嘘です本当は機材車です。~

- 6月5日(金) @高松DIME -
Open 18:30/Start 19:00
w/テスラは泣かない。
お問い合わせ:DUEK高松 087-821-2345

- 6月19日(金) @札幌COLONY (対バンあり) -
Open 18:30/Start 19:00
w/最終少女ひかさ
お問い合わせ:WESS 011-614-9999

- 6月21日(日) @仙台enn2nd (ワンマン) -
Open 17:30/Start 18:00
お問い合わせ:GIP 022-222-9999

- 7月3日(金) @福岡Queblick (ワンマン) -
Open 18:30/Start 19:00
お問い合わせ:BEA 092-712-4221

- 7月5日(日) @大阪Pangea (ワンマン) -
Open 17:30/Start 18:00
お問い合わせ:GREENS 06-6882-1224

- 7月10日(金) @名古屋APOLLO BASE (ワンマン) -
Open 18:30/Start 19:00
お問い合わせ:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100

- 7月18日(土) @東京キネマ倶楽部 (ワンマン) -
Open 17:00/Start 18:00
お問い合わせ:SOGO TOKYO 03-3405-9999


◆チケット代
前売¥2,800(税込) ドリンク代別
※6月5日(金)高松DIME公演と6月19日(金)札幌COLONY公演のみ¥2,500